08:30 | アブダビ空港 |
13:15 | ローマ空港 |
18:20 | マルタ空港 |
18:50 | ホームステイ先 |
2021年5月29日 土曜日
8時半
アブダビ空港を出発しました。
次の乗り継ぎ地点のローマまで約7時間のフライトです。
今回もガラガラの飛行機なので1人で3席利用できます!
さっきの飛行機で途中まで見た映画を見るとします。
何やら2枚の紙が配られました。
イタリア入国に必要そうな書類です…。
デジタルフォーマットを登録したのに、さらにこれを記入しないといけないのでしょうか??
面倒ですが、内容をチェックします。
…イタリアでの滞在先やそこまでの移動方法などを記入しなければなりません。
私は乗り継ぎだけなので、この書類に書くことがあまりない……というかこの書類必要なのかな?
書けるところだけ埋めておきました。
そうこうしてる間に機内食タイムです。
今回はビーフにしました。
長いお米の上にビーフ……つまり牛丼になりますね。
外の景色は何もない砂漠地帯です。
しばらく砂漠が続き、いつの間にか緑になっていました。
ここはもうローマ空港のすぐ近くです。
ローマっていうから都会に降り立つかと思ったら、空港の周りはずいぶん緑豊かな田舎なんだな…と、以前ローマ空港に降り立つ時に思ったことを思い出しました。
成田空港に降り立つ外国人も同じことを思うのではないでしょうか?
13時過ぎ
ローマフィウミチーノ空港に到着しました。
ローマフィウミチーノ空港
飛行機から降り、乗り継ぎの案内を頼りに進みます。
まずは空港内を走る電車に乗ります。
電車を降り、さらに乗り継ぎ案内に従って進むと荷物検査がありました。
次の航空券を見せるように言われ、マルタ行きの航空券を見せると問題なく通過できました。
そして、さらに進むと入国審査?がありました。
ほかに利用者はおらず、私だけです。
審査官にパスポートと次のフライトチケットを見せました。
いつデジタルフォーマットのことを言われるのか、機内で配られた紙を出せと言われるのか、ハラハラしていました。
審査官は何やらスマホをずっと見ています。
審査官「パソコンのパスワード忘れちゃって、今スマホでチェックしてるから、もうちょっと待っててね。」
何をチェックしてるのだろう…?
しばらく待つとパスポートと航空券を返され、審査は終了しました。
なんとも簡単に通過することができました!
もしかしてデジタルフォーマットの登録も必要なかったのではないでしょうか!?
入国スタンプも無事いただけました。
イタリア乗り継ぎは何も心配することなかったようです!
いろいろ心配して損した気分です。
審査を過ぎるとお店がたくさんあるエリアに入ります。
アブダビ空港同様、ほとんどのお店が開いています。
人も結構います!
空港内だというのに、スケボーで移動する人や、長過ぎるリードで犬を連れている人がいます。
ローマ空港自由すぎやしませんか?
フライト案内をみてもマルタ行きの飛行機のゲートはまだ表示されていませんでした。
次のフライトまで3時間以上もあります。
空港のフリーWifiを使って、プライオリティパスで使えるラウンジがあるか調べました。
2階の1番端にラウンジがありました!
早速入ってみます。
なかなか素敵なラウンジです。
ペプシのドリンクバーです。
ドリンクバーの横はキッチンで、料理がディスプレイされています。
もしかして、この料理を注文できるのかな?
スタッフに聞いてみると、席にQRコードがあるからそれを読み取って、そこから注文するようにとのことです!
なんとハイテクシステム!?
やってみようと思います。
席について、テーブルに貼られたQRコードを読み取りました。
すると、ラウンジのホームページに繋がりました。
そしてメニューから選んで注文できます!
私は右上の謎のVegetable Cannelloniというものを注文しました。
アラビアータも捨てがたかったのですが…
待っている間にバーカウンターを見学します。
サラダやデザートがいっぱいです!
このラウンジすごくいいですね!
バーカウンターの人にカフェラテをお願いしました。
その場ですぐに作ってくれました。
さすがイタリア!
すごく美味しい気がします!
さて、カフェラテを飲みなら料理を待ちました。
ちなみに、上の写真の右下にあるのが料理を注文するためのQRコードです。
どのテーブルの人が注文したか分かるようになっています。
料理が来ました!
このナイフ短過ぎませんか?
クレープみたいな見た目ですが、これはパスタです!
ラザニアに使うようなシート状のパスタで野菜を包んでいます。
上にたくさんチーズが乗っていて美味しいです。
やはりイタリア!
ラウンジの料理ですらレベル高い気がします!
他の料理も食べたいけど、やめておきます。
でもデザートは食べようと思います。
パンナコッタと迷ったのですが、こちらのケーキにしてみました!
上にキウイが乗っていたので、キウイのケーキなんて珍しいと思い緑色のケーキをチョイスしました!
食べてみると…
しょっぱい!!?
まさかのケーキではありませんでした。
ほうれん草のキッシュでした!
ショックです。
上になぜキウイを乗せたのでしょうか?
一緒にジュースを飲みました。
いつもはペプシはあまり選択しませんが、ペプシMAXってなんだろうと思い、飲んでみることにしました。
半分以上が泡で出てきました。
飲んでみると、炭酸がほとんどありません。
何がMAXなのかは分かりませんでした。
しばらくラウンジで過ごし、マルタ行きのゲートが表示されたのでそろそろゲートに向かうことにしました。
私が次に乗る飛行機はエティハドの便ですが、運行はアリタリア航空です。
アリタリア航空ばかりが出発するエリアにやってきました。
ゲートに着くとたくさんの人が待っていました。
行き先はマルタの表示になっているので一安心です。
あとはこの飛行機に乗るだけでもうマルタに着きます。
飛行機時間はたったの1時間半です。
搭乗開始になりたくさんの人が列に並びました。
ここではPCR結果の確認は無く、パスポートと搭乗券のチェックだけで飛行機に乗ることができました。
飛行機に乗り込むと人でいっぱいです!!
ほぼ満席です!!
しかも座席がものすごく狭いです!
アリタリア航空には初めて乗りましたが、たしかLCCではないですよね??
LCC並みの狭さです!
もちろん座席にモニターはありません。
エティハド航空がどれほど快適だったかを思い知らされました…。
17時前
予定より少し早くローマ空港を出発しました。
飛行が安定したところで2枚の紙が配られました。
例のマルタ入国に必要な2つのフォームです!
やはり機内で配られましたね。
良かったです!
フォームを記入してしばらくすると、もうマルタの上空です。
あっという間のフライトです。
機内食はもちろん、ドリンクの提供もありませんでした。
18時半前
予定通りにマルタ空港に着陸しました。
マルタ空港
飛行機からバスで空港内に移動しますが、コロナの影響でバスに乗れる人数を制限しているようで、座席順に何組かに分けてられバスで移動しました。
空港の入り口に着いても先に着いた人たちがある程度いなくなるまでバスの中で待ちます。
バスから降りて空港内の狭いエリアに入り、そのまますぐに列に並びます。
列の先には1人の係の男性が立っていて、せかせかと紙を回収しています。
機内で配られた紙とPCR検査結果の紙を回収しているようです。
よくみると、回収した紙を見て何やら乗客を振り分けています。
右側に振り分けられた人々、左側に振り分けられた人々…
狭いエリアに人がごった返しています。
これは一筋縄では通過できないのか?
しかしこのゴタゴタに紛れて通過することも可能な様にも見えます。
さて、私はどちらに振り分けられるのやら…
機内で記入した紙2枚とPCR検査の紙を渡すと係の男性は奥の方を指差してあっちへ進めと合図してきました。
左でも右でもなく、真っ直ぐ進むのか…!?
少し進みそこにまた行列ができていたので並ぼうとしたら、他のスタッフが「君はEXITだ!」と言ってきました。
戸惑いつつ誰もいないEXITと表示された方に進みます。
……まさかの私だけEXIT!?
……そんなことある??
EXITの表示に従い進むとアクアリウムが現れました。
水槽の中は全て白い魚しかいません。
なんともマニアックなアクアリウムです。
アクアリウムを通り過ぎると荷物受け取りレーンです。
EXITに案内された圧倒的少数派の人たちが荷物待ちをしています。
私の他にももちろんこのレーンまで来ている人はいますが、あんなにたくさん飛行機に乗っていた人々の中で、数えるほどしかここにはいません。
マルタ入国にはPCR検査陰性が必須ですが、マルタ空港での入国時にPCR検査を無料で受けることができます。
ローマから乗った人たちはほとんどPCR検査を事前に受けていなかったのため、先程のエリアで検査待ちをしていたのではないかと推測されます。
さて、今回はトランクは無くなることなく、マルタまで届きました。
スーパーフライヤーズメンバーのため、プライオリティのタグが付けられていました。
出口を出ると、私がこれから通うイングリッシュスクールのプレートを持ったおじいさんが待っていてくれました。
ついにマルタライフ始まったというわけです。
かお「ハロー!」
おじいさん「Hello!」
名前を確認して、おじいさんに付いて行きます。
おじいさん「早く着いたんだね!」
かお「うーん。いえーす?」
私が早く出てこれただけです…。
それからおじいさんは何か英語で話しかけてきたけど理解できません。
私が英語が分からないというふうな様子を見て、
おじいさん「OK!1週間後には理解できるよ!」
かお「リアリー!?」
空港の端にある、イングリッシュスクールのブースに立ち寄ります。
色々な会社のブースがありますが、全て閉まっています。
ここで学生証のための証明写真を撮り、すぐに外に出ました。
外に屈強な男性が待っていて、私のトランクを持ってくれました。
ここでおじいさんとは早くもお別れです。
屈強な男性に付いていき、ボックスカーに乗り込みました。
イングリッシュスクールは空港送迎が付いています。
この便でマルタに着いたこの学校の学生は私だけのようです。
私が乗るとすぐに車は出発しました。
マルタの景色を写真に撮ろうと思ったのですが、あまりうまく撮れなかったです。
マルタはイタリアにとても近いので、イタリアンな感じの街並みを想像していましたが、なんだか想像とは違うのです。
どちらかと言うと、エジプトや中東な感じの建物が並んでいます。
屋根は瓦屋根では無く、全体的に色味が少ないです。
ふと、ドライバーの屈強な男性が1人で何か話しているな…と思ったら、助手席に誰かが座っている事に気付きました!
独り言かと思ったら、助手席の人と話していたのです。
何の挨拶もしなくて良かったのだろうかと少し心配な気持ちになりました。
20分ほどで今日からお世話になるホストファミリーのお家に到着しました。
車から降ろされ、ドライバーとはお別れです。
お家に入るまで付いてきてくれるかと思っていたのですが、違うようです…!
最後に去りゆく車に手を振りました。
助手席の人が笑顔で手を振り返してくれました。
なんと助手席には絶世の美女が乗っていました!!
クレオパトラかと思いました。
さて…
これからこのお家に乗り込まないといけません。
なかなか立派な一軒家です。
ドギマギしながらインターホンを押しました。
すぐに返事が無く、どうしたものかと思っていたら、玄関のドアが開き1人の女性が出てきました。
かお「ハロー!ナイストゥーミーチュー!」
マム「Hello!」
家の反対側に周るよう言われました。
トランクを引きながら反対側に周りました。
そこにもまた玄関があり、門を開けてくれました。
突然鍵を渡され、鍵の開閉について説明が始まりました。
門の鍵の開閉の練習、玄関ドアの開閉の練習を一通り行いました。
外の3段しかない小さな階段を降りたところに玄関があり、半地下になっているフロアに入りました。
すぐ横のドアを開けるともうそこが部屋でした。
布団は無く、ただシーツが掛かっているだけのベッドが2台あります。
マム「1人部屋だから両方のベッドを使っていいわよ!」
収納場所はちゃんとあります。
ハンガーが充分すぎる!
そしてシャワーの使い方等を教わります。
シャワールールがめちゃめちゃ狭いです。
私が入るだろうか…?
この時、洗面所を掃除していた女の子がいたのですが、このホストファミリーの娘さんでした。
ホストファミリーは仕事をリタイアしたお父さんとその奥さん(勝手にマムと呼ばせていただきます)と娘さん1人の3人家族だという事前情報はもらっていました。
マム「ピザを準備しているけど、食べる?」
かお「イエス!サンキュー!」
ピザとは、早速イタリアンな感じです!
しばらく部屋で待機することになりました。
いつもの旅行ならホテルに宿泊なので、今回のようなホームステイは初めてです。
なんだか部屋の感じが慣れず、気持ちが落ち込みます…。
荷物を出したりしていると、呼ばれたので階段で上に上がりました。
私の部屋がある半地下エリアは狭いのですが、ホストファミリーが暮らす上の階は広く、インテリアもおしゃれなヨーロッパといった感じです。
キッチンの横のリビングルールに大きなダイニングテーブルがあり、そこで食事をします。
キッチンの小さな丸テーブルにはお父さんと娘さんが座っていました。
かお「ハロー!ナイストゥーミーチュー!」
お父さん「Hello.」
娘さん「Hello!」
娘さんは笑顔を見せてくれたけど、お父さんはこちらを見向きもしない感じです。
このときお土産として日本から持ってきた味噌汁と緑茶とチョコレートをマムに渡しました。
ダイビングテーブルにフォークとナイフが置いてあり、そこに座るよう言われました。
そしてピザが出されました。
冷凍ピザを温めたと思われるものです。
かお「いただきます…(超小声)」
キッチンでは娘さんも同じピザを食べ始め、お父さんは私の目線の先にあるソファーに座りテレビでマルタ語のニュースを見ながら足浴を始めました。
無言のまま、なんだか気まずい時間が流れます…
ファミリー間の会話はマルタ語のため一切理解できません。
緊張と疲れもあり、食が一向に進みません。
結局ピザを半分しか食べられませんでした。
かお「アイムソリー、アイムフル…」
マム「気にしないで!明日は何時に朝ごはんにする?」
かお「…エイト…?」
マム「OK!じゃあ8時にまたここにきてちょうだい!じゃあ、また明日ね!」
かお「シーユー…」
特にこれ以上の会話や家のルールの説明等はなく、あっさりと終了しました。
自分の部屋に戻り、絶望的な気持ちになりました。
ホストファミリーと気まずすぎる…
そもそも私は名乗ってすらいません。
これから1か月もやっていけるのだろうか…?
そして、この部屋にも全く馴染める気がしません。
慣れないシャワーを済ませ、ドライヤーが無いのでタオルで全力で髪を拭き、怖いのでスタンド電気をつけたまま寝ることにしました。
疲れているのですが、寝付けないです。
”住めば都”とかいうけれど、全く都になる気がしないです…。
完全に私のテンションは底まで落ちてしまいました。
こうして記念すべきマルタ生活1日目は終わりました。
このあと2日後にはこの家が都と化していることは、この時の私はまだ知る由もないのでした。
明日は早速マルタ観光に出かけます!