2020年1月1日
~5日目①~からのつづきです。
トレッキングが始まって3日目です。
今日の宿泊地ガンドラックに向け、
ゴレパニの宿を9時過ぎに出発しました。
宿の裏の道をちょっと降りたところにゴレパニの門がありました。
こんな近くにゴレパニの出口があったとは…
ゴレパニさよなら!
山の裏側なのでしょうか。
雪が残っている森の中を進みます。
すると目の前に倒れている女性が!?
中国人夫婦と現地ガイドとポーターのグループで、奥さんがすべって転んでしまったようです。
なかなか起き上がらなくて、心配です。
みんなで起き上がらせると額から血が!
女性は驚いてしまったのか、放心状態です。
モリがティッシュで血を拭いてあげます…
白いニット帽に血が付きそうなので、脱がせます…
……なぜうちの旦那がやっているのでしょう!?
私は持ってきていた絆創膏を出し、貼ってあげました。
おそらく軽傷です。
でも女性はなんだかショックを受けているようでした……
確かにこんなところで血を流してしまったらビビりますね…
中国人夫婦に感謝されつつ、先に行かせてもらいました。
昨日よりも雪が多いので、私たちも気を引き締めました。
雪のせいで道が狭すぎる!
なるべく雪で凍ってない道を歩きます。
しかし、今日は一番高いプーンヒルに到着したので、あとは下りばかりだと思っていたのですが、登ってます……
当然私はすぐに疲れます…
私のせいで後ろが詰まってしまうのでした。
たまに平坦な道も現れます。
今日は曇っててあまり山がきれいに見えません。
また結構登ってきました。
小屋がありました。
3000mを超えるのはプーンヒルだけだと思っていたのですが、
どうやらここは3100mくらいあるようです…。
今日は意外にも高い場所を歩いています。
小屋の中には犬が丸まっていました。
この子めずらしく服着てる?
ここすっごく寒いですからね。
ちょっと休憩を繰り返しながら、先に進みます。
空気が薄いためでしょうか。
すごく疲れます……
両側崖で霧の中は、ちょっと怖いです……
尾根のようなところをひたすら進みます。
名前は分かりませんが、お花も咲いています。
どんどん雪が深くなってきているような…
道が結構凍っていて、いよいよ危なくなってきました。
JBがクランポン(アイゼン)を取り出し、私たちにくれました。
私の分はJBが装着してくれました。
まさか、アイゼンを使う日が来るとは……
初めてアイゼンを着けて歩きます。
凍った地面でも滑らない!!!
すごいですね!
一気にパワーアップした気がしました!
すっかり雪景色です。
途中、すごく急斜面かつ凍っている場所がありました。
アイゼンを着けていない中国人観光客の団体さんが一人一人挑戦するも、全員こけて、スライダー状態ですべって行きました。
おもしろいほどにすごい勢いですべり落ちるので、みんな大爆笑でした。
私はビビりなので、木につかまりながら恐る恐る降りました。
この道はアイゼンがあって本当に良かったです…
ロッジがあったので、ちょっと休憩します。
ここからはしばらく下りばかりだそうです。
ひたすら下りです。
川も凍ってます。
滝も凍ってます。
途中、学校の行事で登っている地元の小中学生くらいの子供たちとすれ違いました。
みんなかなりの軽装です。
正直、これからゴレパニまで行くなんて信じられないです…
中にはすべって全然進めない子がいて、とても辛そうでした。
この調子で今日中にゴレパニまで行けるのか心配になりました。
私に心配されるとはよっぽどです。
途中で、一人旅の日本人女性に話しかけられました。
ゴレパニ出発したところで転んでしまった中国人女性に、私が絆創膏を渡しているのを目撃していたとのことで、
怪我をしたので絆創膏が欲しいと言われました。
指を少し切ってしまったようです。
すでにかわいい絆創膏を貼っていましたが、すぐに剥がれてしまうということです。
今日は私の持ってきたキズパワーパッドが活躍します!
もしもの時用に持ってきましたが、持ってきて正解ですね。
下りなので、テンポよく進みます。
凍った道が少なくなってきました。
JB 「ここからはもう大丈夫だから、クランポンをとろう。」
ちょっと心もとない気もしましたが、クランポンとお別れしました。
12時前にお茶休憩です。
結構人気の食事場所でした。
みんなダルバードを食べていました。
私たちはもうちょっとがんばってタダパニまで歩いてからランチにすることにしました。
ここではおなじみのミルクティーとJBの果物をいただきました。
今日は長い道のりです……
まだまだ先は長いのです。
このあたりで小学生くらいの中国人の男の子が一人が歩いているのを見ました。
お父さんと来てるみたいですが、お父さんが歩くのが遅いので、置いて行ってしまったようです。
元気な子供でびっくりです。
雪もほとんどなくなってきました。
だいぶ下ってきたんですね。
靴下干しててかわいい。
だんだん、上りが増えてきました……
辛くて、辛くて……
このころの私はずっと同じことを繰り返し言っていました。
かお 「How long does it take to get there? (そこに着くまであとどのくらいですか?)」
もうJBは私が How long って言っただけで笑います。
JB 「タダパニまであと20分くらいかな。」
かお 「やった!あともうすぐじゃん!」
最後の力を振り絞って歩き出します。
このときJBはモリにだけこっそりこう言っていました。
JB 「本当はあと30分だ。」
モリ 「(笑)」
私はそんなことも知らず、思ったより遠いなとすぐにスピードダウンしていました。
やっとタダパニが見えてきました。
もう足も痛いし、フラフラです…
ここがゴールでないとは信じがたいです。
次回~5日目③~につづきます…