13:40 | モスタで観光 モスタドーム |
15:40 | ホームステイ先 |
2021年6月6日 日曜日
〜10日目①〜からの続きです。
今日は午前中にポパイビレッジに行き、午後からモスタに来ています。
先程ショッキングなウサギランチを済ませたところです。
これからモスタドームに向かいます。
マルタは日曜日はお休みのところが多いのですが、モスタドームは日曜日は午後だけ開いているようです。
レストランからモスタドームに向かう道中の鮮やかなお花。
もしかしてマルタは今の時期はお花の綺麗なシーズンなのかもしれないですね。
街中で綺麗なお花をよく見かけます。
モスタの街はなんだか雰囲気が良いと感じているのですが、大きな旗がたくさんあることもその理由の1つです。
なぜあんな大きな旗を掲げているのかは分かりませんが、映えてます。
赤地に白の十字の旗は聖ヨハネ騎士団の旗です。
聖ヨハネ騎士団はヨーロッパ3大騎士団の1つのマルタ騎士団の前身で、そもそもは聖地エルサレムへ巡礼する人のための病院などを運営する団体だったそうですが、結局はイスラム勢力からエルサレムを奪還するための遠征軍である十字軍として戦うようになります。
騎士団の拠点がマルタ島となって、マルタ騎士団と呼ばれるようになったのですが、1798年にナポレオンに攻められて、マルタから追い出されています。
しかし、なんと今でもマルタ騎士団は存在しています!
3大騎士団の中で唯一現存しているのがマルタ騎士団なのです。
マルタ島を追い出された後、各地を転々とし、最終的に拠点をローマに移して、今もローマにマルタ騎士団の建物があります。
しかし不思議なことに、ローマのマルタ騎士団はマルタとは別の国家として存在しています!
マルタ騎士団はイタリアでもマルタでもないのです!
領土は無いのに、建物内は治外法権が認められていて、パスポートや通貨もあるらしいのです。
謎のマルタ騎士団国家…。
実はマルタ騎士団については語学学校の授業でよく話題に上がります。
世界史もまともに勉強しなかった私にとってはさっぱりなのですが、マルタの語学学校に通うなら多少は予備知識があった方が良かったのかもしれないです。
マルタの語学学校ではヨーロッパからの生徒が半数以上ですし、彼らにとっては当たり前に習っていることのようです…。
そんなマルタ騎士団(聖ヨハネ騎士団)の旗はマルタの至る所で目にします。
別の国になってもやはり繋がりは深いのですね。
さて、モスタドームに到着しました。
モスタドーム
ドーム型の教会です。
ヨーロッパ風にいうとロタンダ(rotunda)と言うそうです。
ロタンダとはドーム状の屋根を持つ円形の建物を差します。
モスタドームと言っても、モスタロタンダと言ってもこの教会を意味します。
支柱のないドーム型教会の中で世界で3番目に大きな教会だそうです。
この教会もバレッタと同じでマルタストーンが使用されています。
現在の建物は3代目だそうです。
どこから入るのでしょうか?
正面は大きな柱が建っています。
向かって右側に入口がありました。
中に入るとすぐ右に受付がありました。
まっすぐ進めばドーム内部のエリアに入れそうです。
受付には女性スタッフが1人だけ座っていました。
スタッフ「どこの国から来ましたか?」
かお「日本です。」
スタッフがタブレットを差し出しました。
そこには日本語の画面が表示されています。
マルタに来てから日本語をあまり見ることが無かったので、ちょっと驚きです。
タブレットの画面はスライドショーになっていて、この教会の入場料についての説明でした。
教会入場料 2€
シェルター入場料 2€
教会の上部に上がる&ギャラリー入場料 3€
スタッフ「上に上がりますか?」
高いところがあれば基本上る私ですから、ここは当然イエスです。
かお「イエス!」
スタッフ「では、5€でシェルターも全て入場できます。」
ちょっとお得ということですね。
かお「じゃあ、それでお願いします。」
5€をクレジットカードで支払いました。
スタッフ「まず上部から見学してください。」
このときスタッフが見学経路についていろいろ説明してくれたのですが、英語の聞き取りが難しくあまり理解できませんでした。
スタッフ「見終わったら、またここに戻ってきてください。」
何を見終わったらここに戻って来るのかな!?
理解できなかったけど、とりあえず上に上がるしかない…。
スタッフ「まず、ここから上に上がってください。」
そう言ってスタッフは受付の裏である自分の後ろを指差しました。
かお「ここ!?」
どう見てもただの受付の裏で、物が整理されておらずスタッフオンリーな感じの場所です。
スタッフ「どうぞ入って、そのまま進んでください!」
なんだかバックヤードに入る気持ちです。
受付を過ぎると階段がありました。
これが正規ルートなのか半信半疑で、ちょっとハラハラしながら上り始めました。
すぐにマリア像がありました。
なぜこんな場所に?とちょっと驚きです。
しかしよく考えてみれば、今は受付の裏でも、昔は受付など無く普通にみんなが通る場所だったのかもしれないですね。
誰もいない螺旋階段をどんどん上っていきます。
途中で外に出れそうな大きな窓があり、開いています。
教会正面の大きな柱を横から見ることができます。
カッコいいです。
引き続きどんどん上ります!
階段はまだ上に続いていますが、外(テラス?)に出られるところまでやってきました。
どっちに進むべきかよく分からないのですが、一旦テラスに出てみます。
この教会が立てた大きな旗が間近に見えます!
風がちょうどいい感じに吹いて旗をなびかせています。
真ん中の旗はマルタの国旗です。
どうしたら良いか分からないのですが、行けそうなので、階段をもっと上がってみようと思います。
……
1番上に到着です!
鐘がたくさんあります!
鐘塔だったのですね。
ここからは眺めがとても良いです。
モスタの街を一望できます。
街中に大きな旗が立っています。
モスタドームの正面の広場です。
ここまで上ってきましたが、行き止まりなので階段を降りるしかないようです。
……
先程のテラスまで下りました。
ここはちょうど教会正面のたくさんの柱の上部分です。
なんだか恐竜の背中みたいで可愛いデザインです。
この時、ものすごい音で鐘が鳴りました!
もしさっきの鐘塔のてっぺんに居たら、どうなっていたのでしょうか!?
一箇所だけ扉が開いて中に入れそうです。
階段を上がると…
ドームの内部です!
上からドーム内部を見れるのですね。
天井が近いです。
第二次世界大戦の時、マルタは最も爆撃を受けていた場所です。
1942年4月9日、このモスタドームに爆弾が落ちて、天井を突き破ったのですが爆弾は爆発することなく内部にいた300人以上の人が助かったそうです。
マルタの人はこれをモスタの奇跡と呼んでいます。
MARIA VIRGO の”O”の字からまっすぐ天井の中心に向かって、点々の模様を辿っていくと1つだけ他と違う1番浮き出た”点”があります。
そこが爆弾が落ちて突き破った場所とのことです。
※下の写真の中央からほんの少しだけ右上にある点です。
ドーム内部は一部工事中のようです。
しかし、綺麗な音楽が流れていて、厳かな雰囲気です。
ドーム周りを一周できるのかと思ったのですが、すぐに行き止まりです。
下に降りるためにはもう1つある鐘塔を下るようです。
螺旋階段……
目が回ってしまいます。
回転ものは苦手です。
危ないのでゆっくり下ります。
……
やっと地上階に到着です。
小さな空間にマリア様がいます。
美しいマリア様です。
この小さな空間からドーム内に入ります。
教会(ドーム)内部です!
他に訪問者は一組のカップルのみです。
青色の壁がさわやかです。
ロープで仕切られており、祭壇にはこれ以上近づけません。
壁には数え切れないほどの絵画が飾られています。
ドーム内をぐるりと一周、キリストが十字架の刑を受ける様子が物語として絵画で描かれているようです。
どの絵画も素晴らしいです。
私は詳しくないのですが、西洋の宗教画は好きなんです。
この教会は他のヨーロッパの有名な教会にあるような重厚な雰囲気はないのですが、地元の人たちにとってとても重要で愛されている教会という感じがします。
なんだか清らかな空気が流れているように感じます。
素敵な教会ですね。
さてつづいて順路が示されていたので、ギャラリーの方に進むようです。
一旦別の部屋に入ります。
なかなかインパクトのあるキリスト像がありました。
十字架にかけられるときの様子のようです。
正直この部屋に1人しかいないので、ちょっと怖いです。
ここでこの教会についての説明ビデオを発見しました。
なんとまた日本語が選択肢にあります!
椅子もあるので休憩がてらビデオを鑑賞します。
ビデオの説明では、8月15日に聖母マリア像の行進というお祭りがあり、この教会内のマリア像が外に出されるそうです。
また、イースターのときは教会内のキリストの苦難を再現する像が外に出されるそうです。
今この部屋にあるあのちょっと怖いキリスト像ですね!
つまりお祭りのときはこの教会内の像は外に出され、お神輿のように担がれ大規模な行列でモスタの街を練り歩くようです!
マルタ的にもかなりビックイベントなのだと思います。
ビデオを見終わったので、引き続き見学します。
この部屋からはドーム内のお祈りエリアに行くことができますが、信者でなければ中に入ることはできません。
お祈りエリアは覗くことはできます。
順路にそって別の部屋に進みます。
またキリスト像のある部屋です。
ここがギャラリーのようです。
いろいろと資料があります。
爆弾を発見しました!
モスタドームに落ちて爆発しなかったというあの爆弾の……レプリカです!
本物はもっと大きいそうです。
横に説明映像があります。
また日本語があります!
押してみましょう。
かなり簡単な説明が流れます。
「床に転がりました」
「爆弾は爆発しませんでした」
……奇跡ですね!
順路通りにギャラリーを出るとまたもドーム内に入りました。
今度はかなり祭壇の近くに出ました。
祭壇の天井画が素敵です。
この教会の中心に飾られているのはマリア様の絵です。
さて教会内は全て見終わったような気がします。
…シェルターは?
受付の女性スタッフが見終わったら戻ってきてと言っていたのですが、今がその時でしょうか??
まだシェルターらしきものは見ていませんが、順路通りに進んできましたし、特に見逃したものも無いと思われます。
受付に行ってみましょう。
受付に行くと先ほどの女性スタッフが私を見てすぐに出てきてくれました。
そして、コインをくれました。
いや、コインというかゲーセンのメダルみたいなものです!
なにこれ!?
※さっき手づかみでウサギを食べたので爪が黄色いです。
スタッフ「シェルターの場所は分かりますか?」
かお「分かりません…。」
全然何も分かりません!
スタッフと一緒に外に出ます。
スタッフ「あちらにあります。」
全然何も分かりません!
スタッフはきっと説明してくれたのですが、如何せん英語が理解できません!
スタッフは中に入ってしまいました。
とりあえずスタッフが示した方向に進むしかありません…。
それにしてもシェルターは外にあるのですね。
あてもなく進んで見つかるのでしょうか!?
そもそもこのメダルなんなの!?
おみやげ!?
シェルターの受付の人に渡すものなのかな??
すごくキョロキョロしながら教会の敷地内から出ました。
すると……
あった!!!
すぐにシェルターがありました!
こんなところにあったのか!?
扉が閉まっています…。
もしかして……!?
これだーーーーーー!!!
開いたーーーーーー!!!
なんだか探検中にすごい発見をしたような気分です!
地下に入らなくてはならないようです。
……怖いです。
バタンッ!!!
後ろで扉が閉まる音がしました!
もうメダルを持っていません。
どうやって外に出るのでしょうか???
不安ですが、地下に入るしかないですね。
中に入ると意外にも明るいです!
これならなんとか進めそうです。
しかし誰もいないので不安はぬぐえないです…。
ここは第二次世界大戦のときのシェルターだった場所です。
人の手で掘られた洞窟です。
たくさんの爆撃から逃れるため、当時の人々がここで暮らしていたのですね。
中は当時の人々が使用していたものが展示されています。
マルタはレースも有名です。
この衣装はアフリカな雰囲気ですね。
マルタはアフリカがとても近いので、影響を受けているということでしょうか。
当時の部屋が再現されています。
狭いですね。
きっと当時はもっと明かりもなく、大変だったのではないでしょうか。
粗末なマネキンですね。
青を基調にした可愛らしい調理器具ですね。
このシェルターは見学できるのはほんの一部のようです。
もっと奥に続いていますが、入ることができません。
出口がありました!
”EXIT”のボタンがあります!
ボタンを押すと扉が開きました!
無事に生還です!
良かったです。
これにてモスタドーム観光は終了です。
バスに乗って帰ります。
帰りは2回乗換でホームステイ先のすぐ横のバス停に止まるバスに乗ることにしました。
2回目の乗り換え時にバス停で待っていると、こんな標識を発見しました。
んん…!!?
やっぱりいる!!
野性のハリネズミがいるんですね!!!
なんとここで間違えて違うバス停にいることに気づきました!
もう時間がない!!!
バスが来る時間まで2分を切っているけれど、正しいバス停がどこか分かりません!
このバスを逃すと次のバスまですごく待たなければなりません。
急いでバス停がありそうな方向に走っていると……
乗りたいバスが目の前を通り過ぎようとしていました!
ここはバス停ではないですし、このバスがもう来ているということは間に合わないということですね……!(泣)
バスの運転手さんと目が合いました!
乗せてほしいっ……!!!
私の願いが通じたのでしょうか!?
なぜかバスが止まってくれました!
かお「サンキューベリーマッチ!!!」
優しい笑顔の運転手さんです。
なぜか無事にバスに乗り帰ることができました。
最初はバス停でもバスを止めることができなかった私ですが、今やバス停でないところでもバスを止めるまでに成長したのでした。
明日は祝日のため学校はお休みです。
6月7日の記念日という祝日だそうですが…、何の日ですか?
明日の予定はすでに決まっています。
いよいよマルタでダイビングをします!!!
1人でダイビングに行くのは初めてです!
しかも外国でなんて…。
不安爆発です!
しかしせっかくなので、頑張って参加したいと思います!
人生初の地中海に浸ります!!!